友泉亭公園について
「友泉亭」は、筑前黒田家の六代藩主継高公により、江戸時代の中期に別荘として設けられました。それを、福岡市で初めての池泉廻遊式日本庭園として整備し、昭和56年に開園したのが「友泉亭公園」です。
江戸時代の敷地は、北は現在の中央区鳥飼から城南区東油山までの2万8,000坪あったと言われています。
現在約3,000坪の公園内には、静寂さをもたらす壮麗な池とそれを取り囲むように四季折々の草木が整備されており、静かで澄んだ空気を感じさせる純日本庭園となっています。平成10年3月には福岡市指定名勝にも登録されました。
本館の建物は昭和初期に建てられ、回廊を持つ17.5畳の広々とした大広間からは、季節ごとに移り行く景色をゆったりと眺めることができます。
公園内マップ
大広間からの眺め
池に面した17.5畳の大広間は、書院造りになっています。書院造りとは、武家の文化を背景とした格式を重んじた造りのことです。
如水庵
黒田如水にちなんで名付けられた茶室です。茅葺き屋根、4畳半、「にじり口」がある本格的な造りで、本館から離れた木立ちと竹林に囲まれています。側には、「キリシタン灯籠」とも呼ばれる、珍しい織部灯篭があります。
滝
泉から流れ落ちる滝は、庭園の顔となっており、人々の心に潤いを与える、癒しの場となっています。
蓬莱島横の雪見灯籠からの眺め二つの島の大きい方を「鶴」、小さいほうを「亀」にたとえ、蓬莱島と呼ばれています。灯籠越しには、豊かな自然のなか厳かに佇む大広間を望むことができます。
蓬莱島横の雪見灯籠からの眺め二つの島の大きい方を「鶴」、小さいほうを「亀」にたとえ、蓬莱島と呼ばれています。灯籠越しには、豊かな自然のなか厳かに佇む大広間を望むことができます。
根府川石
黒田家より寄贈をうけ、東京の黒田家中屋敷で池の橋として使われていたものを移設したものです。神奈川県小田原市より産出された輝石安山岩で、現在ではほとんど産出していない名石です。
ウスギモクセイ
当園のシンボルツリーとして大広間から正面に見えます。樹齢300年を超えており、今でも毎年9月中旬から10月にかけて咲き、公園内に優雅な香りを漂わせます。
名前の由来は薄い黄色の花のモクセイです。
名前の由来は薄い黄色の花のモクセイです。
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